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断熱材の素材をしっかりと選ぶメリット

2020年10月03日

住宅は、風雨や暑さ・寒さから家族を守るという大切な役割をしています。日本列島の多くの地域は温暖湿潤気候で、春・夏・秋・冬の各季節ごとに気温や湿度が大きく異なります。どの季節でも住宅で快適に過ごせるようにするためには、高性能の断熱材を入れることが大切です。断熱材は見えない場所にありますが、家の寿命や家族の健康を考えると素材や性能にこだわりを持ってしっかりと選ぶことが大切です。住宅の断熱材の性能は、素材によって決まるといっても言い過ぎではありません。

断熱材は家の中で快適に過ごすだけでなく、結露を防ぐという重要な役割を果たします。外気と室内の気温差が大きいと壁や天井に結露が生じてしまい、家の中でカビが発生したり木材が劣化して住宅の寿命を縮めてしまう恐れがあるからです。家の中でカビが発生すると、健康被害を受ける恐れがあるので注意しましょう。

断熱材は家全体をすっぽりと覆うように敷き詰められ、室内の温度を一定に保つ働きがあります。断熱性能が高いと、エアコンの電気代や燃料代が節約できるというメリットがあります。材質ごとに可燃性と難燃性の製品があり、火災が発生した際に燃え方に違いが出ます。住宅の断熱性能が高いと結露を防止することができるため、建物を長持ちさせたり耐震性能の低下を防げるというメリットもあります。

断熱材は天然素材や合成樹脂などから作られていますが、材質によっては健康被害の原因になる場合があるので注意が必要です。合成樹脂の中には少しずつ揮発性の有機溶剤が蒸発して、家の中に蒸気が溜まることがあります。建材から発生するホルムアルデヒド・トルエン・キシレンが原因で、住人がシックハウス症候群の被害に遭う恐れがあるからです。家族にアレルギー体質の方がいる場合は合成樹脂など乗せ休憩の材料を避けて、天然素材を使用した断熱材を選ぶことが大切です。きちんと素材選びをすれば、化学物質による健康被害を防ぐことができます。

断熱材の性能を比較する指標として、熱伝導率(λ値)と熱抵抗値(R値)の2つが用いられます。熱伝導率は単純に熱の伝わりやすさを表わし、例えばガラスよりも金属のほうが熱が伝わりやすいのでλ値が大きくなります。熱抵抗値は熱伝導率に厚さを掛けた値で、実際の断熱性能を比較する際に使用する指標です。熱伝導率(λ)が低い素材でも薄いと断熱性能が低くなりますし、逆にλ値が大きくてもある程度の厚さがあれば断熱性が高くなります。

断熱材は建築後に交換することができないので、計画段階でしっかりと素材を選ぶことが大切です。コスト削減のために他の部分を節約しても、断熱材の素材だけはこだわりを持って選ぶようにしましょう。