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太陽光パネルは本当にお得なのか考えよう

2021年01月31日

最近は環境に配慮した住宅が人気を集めており、自宅の屋根に太陽光パネルを設置して発電した電力を家庭で使用するエコ住宅が増えています。太陽光発電のための設備を設置すれば電気代が節約できますし、大規模な災害が発生して長期間にわたり停電した場合もある程度の電気が使えるというメリットがあります。自宅で消費しきれずに余った電気は、電力会社に売電して買い取ってもらうことができます。

ハウスメーカーで注文住宅の相談をすると、太陽光パネルを設置すれば電気代が節約できてお得と言われることがあるかもしれません。計画通りに順調に発電して売電ができれば10年程度で設備の設置費用を取り戻すことができますが、確実に電気代が節約できるとは限らないので注意が必要です。

太陽光パネルの大きな弱点は、発電量が天候に左右されてしまうことです。日中に見ることができる太陽の光は、直達光と散乱光の2種類に分けられます。直達光は太陽から直接受ける光(直射日光)で、散乱光は太陽の光が雲の内部で反射・屈折したり散乱された光のことをさします。

太陽光パネルが性能を発揮するためには晴天時の直達光が必要で、曇りや雨天の日は発電量が大幅に減少します。晴天時の直達光での発電能力を100%とすると、曇りの日は40~60%まで低下してしまいます。雨天の日であれば晴天時の5~25%に低下してしまい、ほとんど機能しません。日照量や天候は事前にある程度の予想ができますが、異常気象の影響で予想が外れてしまうリスクがあります。

天候以外にも周辺に建物ができて陰になってしまい、朝と夕方の日照量が減少するケースが考えられます。台風や地震などの自然災害でパネルが破損したり、表面に付着した黄砂や落ち葉などが日光を遮ることで発電量が低下することもあります。年月が経過するとパネルが劣化して発電効率が低下しますし、直流の電気を100V・60Hzの交流に変換するパワーコンディショナーにも寿命があります。パワーコンディショナーは故障のリスクが高く、交換すると追加費用がかかってしまいます。

住宅の屋根に設置する太陽光パネルは計画通りに順調に発電ができれば電気代の節約ができますが、一定のリスクが存在するということも理解しておきましょう。多額の設置費用を必要とする太陽光発電は、投資とみなすことができます。環境に優しいエコ住宅は魅力的ですが、リスクとリターンをよく考えることが大切です。